329日(土)にオンラインにて基礎研修⑪(一般研修Ⅲ)が開催されました。今回は「厚生労働行政の動向と診療報酬改定」と題して日本医療ソーシャルワーカー協会 副会長の岡村紀宏先生(社会医療法人恵和会 西岡病院 医療ソーシャルワーカー)にご講演いただきました。

今回は当協会と三重県MSW協会様との共催で行い、年度末の週末にも関わらず両協会合わせて51名の参加がありました。

 

今年6月に予定されています診療報酬改定について、現時点で明らかにされている情報をもとに今回の報酬改定の特徴や留意点等について情報提供いただきました。

広範囲に渡る膨大な情報を限りある時間の中で良くまとめられて説明されていたのがとても印象的でした。個々の内容につきましてはここでは触れられませんのでオンデマンド配信をご覧いただきたいと思います。

 

私個人としては、入院基本料の見直しに関して、意思決定支援についての取り組み(指針の作成等)が必要とされる仕組みとなることについて深い関心を持って伺いました。意思決定支援は入退院支援にも関係するところであり、MSWの関与することも大きく、今後真剣に取り組むべき課題と思っています。

また感染症対策上で医療機関と介護施設・障害者施設等との連携の強化についても求められ、高齢者福祉・障害者福祉事業所との関わり方についてもこれまで以上の連携(先生は平時からの連携の重要性を話されていましたが)が重要となってくるようです。

 

 現時点で改定の詳細についてはまだまだ不明確なことも多く、先生も厚労省に詳細を明らかにするよう求めていらっしゃるようですが、今後出される詳報やQ&Aなどを参考に運用していくことが求められます。

 

 勤務している医療機関の種類などにより注目すべき点は大きく異なると思いますので、今回参加できなかった方はもちろん、参加された方もおさらいの意味で、オンデマンド配信をご覧いただくことをおすすめします。

 

 最後に参加された両協会の皆様が快くスクリーンショットを撮影させていただけたことで、MSWの皆さんの優しさに触れた気がしたことを書き添えます。

 参加された皆様、教育研修部会の皆様お疲れさまでした。

 

 

文責 佐々木(裕):広報部会

研修レポート 基礎研修「事例検討の方法と実践の検証」

217日(土)にオンラインにて、基礎研修「事例検討の方法と実践の検証」が行われました。講師は、当協会会長の小泉進氏(盛岡赤十字病院)でした。

2021年度に当協会・教育研修部会が行ったアンケートによると、会員は職場内SVを必要としているのにも関わらず、時間を取ることが出来なかったり、方法がわからなかったりなど、その機会をなかなか設けることができずに、SVや事例検討を外部に求める会員が多くいる事がわかっています。対人援助職として実践を高いレベルで継続していくためには、SVを実施する事は必要不可欠とわかっているものの、なかなか時間や機会がないと思われている方も多いと思います。

 

今回の研修では、事例検討を行うそもそもの意味や意義、そして開催時に気を付けておくべきことなど基礎的な部分から講義いただきました。その中で、事例検討とは、バイザー・バイジー関係でなく、スーパーバイジー同士が同じ立場において、各自の実践を振り返り、臨床的な学びの場を提供するピアスーパービジョンの形式であることを再認識する事が出来ました。普段、職場内で顔を合わせて仕事をしていても、なかなか共有しているようで、できていない知識や各自の臨床技術の共有化、経験や問題の分かち合い、カタルシス、共感、精神的サポートを得ることができる貴重な場なのだと感じました。特にも、事例検討会が単なる批判の会になってしまわないように、心理的安全性の確保や事例検討のゴール設定が大切である事を学ぶことができました。

 

また、事例検討の種類と方法として、「インシデントプロセス法」、「気づきの事例検討会」、「野中式事例検討会」、KITASATOHORIKOSHI方式」と4つの種類がある事を学ぶことができました。その中で、模擬事例検討会として、「KITASATOHORIKOSHI方式」を取り上げて、「Google jamboard」の機能を使いながら、事例提供者、メンバー、司会、研修参加者に分かれた検討会をオンライン上で初体験する事が出来ました!どこまでリアルな対面に迫ることができるのだろうか?と初めは半信半疑でしたが、「Google jamboard」で各メンバーの意見(付箋に書く形式)が可視化されており、逆に対面よりもスムーズで分かりやすいかもしれないと感じました。参加者の感想でも、「ある程度シナリオを打ち合わせていたが、途中から事例に入り込んで検討する事ができて非常に良かった」との声も聞かれていました。オンライン時代の新たな事例検討の方法を垣間見た非常に勉強になる研修会だったと思います。小泉会長、教育研修部会の皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

 

 

文責 広報部会長 佐々木 章

研修レポート 基礎研修「社会保障制度とソーシャルワーク」

R5年12月6日 オンラインにて 岩手県立久慈病院 熊原直子様を講師に基礎研修⑧「社会保障制度とソーシャルワーク」の研修が行われました。平日夜の研修ではありましたが11名の参加がありました。

研修では「そもそも社会保障制度とは」という概論から近年の社会保障制度の動向や予算についての講義や医療保険制度の保険の種類、終盤は事例を用いながらどのような社会保障制度が利用できるか検討しました。社会保障の動向では、社会保障給付額が増額するに伴い税の負担額が増えていること・未婚率の増加や少子化に伴う人口減や平均寿命の伸長、女性の就業率の増加・非正規雇用の増加など近年で社会全体の流れが変わってきている状況であることを改めて学びました。医療保険制度では来年の診療報酬改定や岩手県の地域医療構想、岩手県の保健医療計画についても教えていただきました。私がいかにタイムリーに情報収集できていないか痛感させられ、学んでいく必要があると感じました。

事例検討で印象に残ったのは、使える社会保障制度を使ったとしてもそれが本人の負担になることもあるということでした。相談員として制度を説明する機会が多い中でしたがタイミングや状況を整理してその方にあった説明をしていくことが大切であると感じました。

私達MSWは今社会がどうなっているのか、国民にどのように影響しているのかということについて常にアンテナを立てて支援していくことが求められているということを改めて感じた研修でした。業務に追われがちな日々ですが少し新聞を読む・制度を勉強する機会を作っていきたいと思います。

 

文責 照井咲希(広報部会)

研修レポート 基礎研修「MSWに必要な医学知識<がん・緩和ケア>」

11/18(土)オンラインにて、基礎研修⑥、⑦が開催されました。⑥「MSWに必要な医学知識 がん」は岩手医科大学附属病院がん専門看護師の横田眞理子様に、⑦「MSWに必要な医学知識 緩和ケア」は岩手県立磐井病院がん専門看護師の千葉美穂様にそれぞれご講義頂きました。

 

現在生涯でがんになる確率は2人に1人で、身近な病気となっています。診断、治療、そして終末期とがんは慢性疾患として長期に向き合うものとなってきました。特にAYA世代のがん患者さんのニーズや患者さんの子供たちのニーズに関しては私自身がまだそういったケースを経験していないため大変勉強になりました。身体症状、精神的負担と常に向き合う患者さん、家族さんを支える多職種チームの中に我々MSWも入っています。がんと共生する患者さんや家族さんの絶えざる揺らぎを受け止め支援することの大切さを改めて実感しましたし、そういった患者さんたちとのこれまでの自分の関わりを見つめなおす機会になったと思います。

緩和ケアに関しては高齢がん患者の意思決定について「高齢患者の意思決定能力を過小評価せず、本人が対応できる力に応じて話を聞いていくことが大切」ということ、患者さんが決められるような配慮をするということというのは理解していても、限られた予後の中で様々な調整をしていかなければならないと焦っているときにちゃんとできているだろうかと思いました。

どちらも自分のこれまでのケースを見つめなおし、「がん」と「緩和ケア」をわかりやすく教えて頂いてとても勉強になりました。今回の講義のをもとに、患者さんや家族さんたちとの関わりをよりよいものにしていきたいと思います!。

 

                                        文責 広報部会 武藤

研修レポート 基礎研修「 MSWに必要な医学知識 脳卒中と地域連携パス」「 生活機能障害とソーシャルワーク」

10/22()オンラインにて、基礎研修④⑤が開催されました。

今回のテーマは『脳卒中と地域連携パス』と『生活機能障害とソーシャルワーク』

 

講師はいわてリハビリテーションセンターの阿部深雪先生とSWの上田大介さん、松園第二病院SWの長田くみ子さんでした。

 

前半は脳卒中の基本的な病態や連携パスでの紹介システム、社会復帰までの支援プロセスについての講義が行われ、後半はICFの理論をもとにしたソーシャルワークの講義が行われました。

 

SWは脳卒中の方やその家族とは実際に関わることが多いと思いますが、やはり基本は大事だと再認識した研修になりました。

 

オンデマンド配信もあります。

当日参加出来なかった方は後日配信でご参加ください!

 

 

                                   文責 広報部会FB担当 上田大介

研修レポート 中堅・ベテラン研修Ⅰ「スーパーバイザーフォローアップ研修~スーパービジョンの実践方法とSV体制構築に向けた課題解決~」

皆さんはスーパービジョン(SV)をしていますか?

スーパービジョンはいくつかの形態で行われます。個別SV、グループSV、ピアSV、セルフSVとありますが、自信を持ってSVできている人は多くはないのでしょうか。私は正直あまり自信を持てていません…でした。この研修を受けるまでは。

 

令和5107()13001700、完全オンラインのライブのみでしたが中堅・ベテラン研修「スーパーバイザーフォローアップ研修~スーパービジョンの実践方法とSV体制構築に向けた課題解決~」が開催されました。講師は文京学院大学/篠原純史先生、帝京科学大学/中里哲也先生、そして我らが岩手県立大学/伊藤隆博先生の3人に務めていただきました。

この研修は前半と後半を2日間の日程で完了するものとなっており、前半の講義・演習を踏まえて後半までの期間で実践をして報告をする構成のため、より実践的な研修といえます。前半の今回は県内外から16人が参加しました。

研修は3部構成となっており。第1部の「動画で見る『私のスーパービジョン実践』」ではタイトル通り講師の中里先生が行った「打ち合わせなし、台本なし」のリアルな個別SVを動画で視聴させていただきました。さらにバイザー・バイジーの両者に質問の意図や、語りの中で何を考えていたか?などの思考プロセスを解説することで学びを深めることができました。

参加者の中には「初めて他人の個別SVを見た」という意見が複数あり、自身の実践との比較ができたり、参考にできる部分を吸収できる機会となったようです。

 

2部の演習「SVにおける質問とコミュニケーション」では1部の個別SVの場面の中から、自分だったらどういったセリフを用いるのか、その根拠も言語化するといったワークをすることで、1部でインプットしたことを自分の言葉でアウトプットすることができました。ここでのグループワークは異なる背景で勤務するメンバー同士が異なる視点を共有することで、バイザーに必要な質問の引き出しを増やすことができました。中堅はベテランから、ベテランも中堅から得る刺激が多かったようです。

3部「組織内SV体制の構築の方法」では所属組織におけるSV「体制」を振り返り、その「課題」を明らかにすることを目的に講義と演習が行われました。自施設でSV体制の定着が上手くいかないと悩んでいる方は多いと推察します。実際、当協会で令和3年度に実施した研修アンケート内のSVに関する設問では約6割の方が「職場内でSVを受けていない」と回答していました。この講義では自施設の中でのSW部門や自身のポジション、役割などが整理され、組織内SVが地域課題の解消に繋っていく可能性を示していただきました。

これから1ヶ月、それぞれ課題を明確にして行動に移す期間となります。この研修で培った知識と技術、視座でもって、前向きな気持ちで取り組んでいくことでしょう。自分の成長を感じることができて、メンバーと共有できたら素晴らしい体験になりますね。

スーパービジョンに敷居の高さを感じている方、自信を持てないでいる方は是非SV研修に参加してみてください。きっと、その人に必要なヒントがあります。そこに踏み出すだけでも素晴らしいことです。今回の参加者に敬意を表し、これから参加したいと思っている皆さんを応援いたします!

(写真は参加した皆さんに「S」「V」1回目であることを意味する「1」の3ポーズを取ってもらいました)

 

文責 会長 小泉 進

研修レポート 基礎研修「MSWに必要な医学知識<糖尿病>」

 令和5年9月26日(火)岩手県立中央病院糖尿病認定看護師の髙橋雅代様による医療ソーシャルワーカー基礎研修「MSWに必要な医学知識 糖尿病」が開催されました。糖尿病の基礎知識から治療法、糖尿病を抱える患者の支援について講義をしていただきました。

 糖尿病を抱える方は日本国内だけで約316万人(H26年度)だそうです。日々の業務の中で糖尿病を抱える方と関わる機会も多いのではないかと思います。

糖尿病の治療は大きく分けて①食事療法、②運動療法、③薬物療法の3つでありこれらを組み合わせることで治療の効果が発揮されます。講義ではこれら3つの治療法についても詳しく説明していただきました。

 食事療法について、青年期は制限があるなかでも友人等と食事を楽しむことができるような工夫、成人期では職業による特徴(夜勤など)や妊娠出産に合わせた援助、高齢期は調理済み食品を上手に活用するなどの年代や本人のライフスタイルに合わせた援助が必要という部分は特に勉強になりました。治療のために食事を管理する場合、外食や調理済みの食品は控えたほうがよいイメージでしたが、食事のバランスを理解しておくことで、上手に活用できるのだということを学びました。

 糖尿病の合併症についても、漠然と病名のみを知っている程度であった疾患の経過や治療方法を知り、予防の重要性を感じました。

 糖尿病という疾患について大変学びのある講義であると同時に、食生活の乱れや運動習慣など、自分の生活で思い当たる点も多々あり自らの生活を振り返る機会にもなりました。今回の講義の内容をもとに、糖尿病を抱える方それぞれのライフスタイルに合わせて支援できるよう努めたいと思います。

                                        文責 広報部会 佐々木

 

研修レポート 基礎研修「アルコール関連問題とアディクション」

令和5824日(木)、医療ソーシャルワーク基礎研修「アルコール関連問題とアディクション」と題して、国立病院機構花巻病院ソーシャルワーカーの浅沼充志様よりご講義いただきました。

 皆さんは日ごろお酒を飲む機会がありますか?1週間頑張ったご褒美に1杯、大変なケースが一段落したからいつもより良いお酒を等、それぞれいろんな理由でお酒を飲まれているのではないでしょうか。程よい飲酒は気分転換になりますが、実はアルコールは覚醒剤などの薬物よりも依存を形成しやすい薬物なんだとか。加えてアルコールは安く、手軽に購入できるため、やめようと思っていてもなかなか難しいですよね。

 アルコール依存症は飲酒しない生活を続けることが治療となり、回復につながるそうです。受診していても、断酒を継続しないといけません。アルコールの手軽さや依存度の高さから、本人だけで断酒を続けるのは難しく、他者の介入が必要になります。花巻病院では「アルコール依存症治療プログラム(ARP)」という治療を導入しているそうです。お酒をやめさせるのではなく、患者とお酒との関係を分析させるのを目的とし、病気への正しい理解・他者の体験を聞くこと・自分の体験を話すことにより、お酒との付き合いをどうするか自分自身に問いかける内容です。自助グループもですが、支えとなるのは同じような体験をした他者との関わりが大きいと感じました。MSWがアルコール依存症の患者さんに対するアプローチの1つとして、他者とのつながりを構築し、それを途絶えさせないように関係者や支援者との協働することだなと再認識できました。今や自助グループはオンラインでもあるみたいです。患者さん1人1人に合った支援方法を提案できるよう、日々情報収集していきたいです。

 ちなみに、毎日飲まないと物足りないと感じるのは、精神依存の形成であり、アルコール依存症の進行過程の一歩目だそうですよ。お酒の飲みすぎには気を付けましょう。

文責 広報部会 工藤

 

研修レポート 一般研修Ⅰ「医療における『家族』の理解」

伊藤隆博先生(岩手県立大学 社会福祉学部 准教授)からの今回の講義は個人的にとても楽しみにしていました。残念ながらリアルタイムでは参加できませんでしたが、「家族」に対する理解がとても深まったと思います。

 

日本では、家族形態の変化の常套句として、「核家族」という表現が使用されて久しいと思います。大都市への人口流出が進み、3世代で暮らす家族形態が減少して、「夫婦とその未婚の子どもからなる家族」である核家族化が進んできました。地方都市で医療ソーシャルワーカーという職種に就いていると、親は高齢で地方に2人暮らしをしており、その長男、長女は大都市に暮らしているというケースを担当することも多いと思います。業務の中で退院支援をしている医療ソーシャルワーカーにとって、「家族」をどのように理解して、焦点を当てていくかは、避けては通れない課題です。

 

今回の講義では、家族を理解するために必要な視点&知識として、社会学的理解、法律学的・制度的理解、家族心理学的理解と3つの視点から「家族」に焦点を当てていました。時代の潮流とともに変化している「家族」を立体的、多角的に理解することが出来たと思います。

私としては、家族心理学的な理解の中で、「家族を発達段階にある存在として理解する」=「家族のライフサイクルを意識する」という視点が非常にしっくりときました。ソーシャルワーカーのアセスメントには、「現在の生活課題が将来的にどのように本人や家族に影響するか?」という大切な視点があります。一歩先の情報を提供&共有することが、退院支援、受診・受療の援助等でとても大切になることがあります。短期的&長期的視点に立って、「患者」、「家族」を俯瞰的視点で見ることができて、支援にまで繋げる事ができるのが、医療ソーシャルワーカーなのだとあらためて感じました。

 

 

 ところで、今回は「オンデマンド」=「見逃し配信」で初めて講義に参加しましたが、とっても便利です。講義の中の演習、グループワーク等にはもちろん参加できませんが、「どうしても予定が合わずに参加できない」、「子育てが佳境で時間を取ることができない」等の会員さんにとってはとても良いシステムだと思います。まさしく、オンデマンドで空いている時間を活用して、自己研鑽をする事が出来ます。皆さんもぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

 

文責 広報部会長 佐々木 章

研修レポート 一般研修Ⅰ 「身元保証人問題とソーシャルワーク」

 令和5年8月5日(土)午後、日本福祉大学社会福祉学部 林佑介准教授を講師としてお招きし、対面+Zoomを使用したオンライン方式(オンデマンドで視聴可)で開催されました。対面方式も取り入れた研修会はとても久しぶりです!参加者はMSWのみならず学生、公務員など県内外から多くの皆さまにご参加いただきました。

 研修会は三部構成となっており、第一部は林先生による「身元保証人問題の現状と課題」に関するご講演、第二部は、当協会が行った「身元保証のない方の支援体制の実情に関する調査結果報告」、第三部は県内MSWの実践報告「リレーケース報告~急性期病院から回復期・療養病院への転院事例~」、「地域で取り組む身元保証人問題~在宅きたかみの実践報告~」という、非常にボリューム、内容ともに充実した研修会でした。

 第一部では、そもそも保証人問題への対応が求められてきた背景、実態調査の報告、全国の動向、現時点での到達点についてご講演いただきました。厚生労働省や他県の医療ソーシャルワーカー協会が行っている取り組み事例も交えお話をいただき、今後のネットワークづくりにMSWがどの程度関わっていくことができるかがカギとなるとお話をいただきました。

 第二部では、当協会が岩手県内の医療機関・老健を対象に実施したアンケート結果に基づき調査研究部会が分析を行った中で、「共通する多くの課題があるにも関わらず、有機的な連携・情報共有につながらず、各医療機関が個々に苦慮している現実がある」ことが浮き彫りとなった非常に興味深い報告でした。林先生より、メディアを活用し情報発信を!と後押しをいただき、当協会としてもアンケート結果の活用を検討中です。ご期待ください!

 第三部では、「リレーケース報告」として保証人問題を有した1事例を取り上げ、急性期病院から回復期・療養病院へのMSW同士のバトンがどのように渡されたのか実践報告がありました。本人への関わりのみならず、関係性の希薄な親族や知人・近隣住民へと、ときに交渉・駆け引きも含めたMSWの働きかけに、誰もが「わかる、わかる~!」と頷いてしまうような報告でした。「地域で取り組む保証人問題」は北上済生会病院MSW菊池涼子さんに、岩手県北上市で粉骨砕身しつくりあげてきたネットワークとその実践をお話いただきました。医療・福祉関係機関のみならず警察・消防、そして司法関係団体と協働した取り組みは、林先生からもまさに「他職種連携のゴールのイメージ」とご講評いただきました。

 ここから岩手県MSW協会の保証人問題へのアプローチが加速していくことでしょう。今後の取り組みにとても期待感が高まる研修会となりました。今年度末までオンデマンド配信で視聴可能です!ぜひご視聴ください!

 

文責 広報部会 玉山