平成30年度事業 報告
事務局の移転、研修体系の本格運用、広報体制の見直し、県内の医療ソーシャル ワーカー数の調査等、変化に富んだ1年であった。
その中で、当協会設立60周年の節目を迎え、変遷と今後の展望に触れる折、無事に 記念式典を終えることができた。
≪総務部会≫
平成30年度は、通常の運営事務の他、事務局移転や60周年記念事業の開催に係る 運営・会計処理等を役員・部会員と協力して行った。また年会費の徴収に関して、文書・メールの活用及び電話による督促を行い、例年より納付率の改善が得られた。
1.役員会の開催
計画:3か月に1回程度開催する。
結果:以下の通り開催した。
4月10日 第1回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
5月29日 第2回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
6月23日 第3回役員会(盛岡市勤労福祉会館401・402号室)
8月27日 第4回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
9月28日 第5回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
11月15日 第6回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
1月28日 第7回役員会(岩手医科大学附属病院 医療福祉相談室分室)
2.定例総会の準備
計画:役員と連携し、以下の業務を行う。
(1)会場の確保、議案書及び開催案内等の作成・発送
(2)出席者(定数)等の把握
(3)会場設営、受付業務
結果:役員と連携し、円滑に定例総会の運営を行った。
3.会員名簿等の管理
計画:入・退会届、変更届及び専門部会の届出の処理
結果:提出された届出等について処理を行った。
4.財務関連
計画:(1)予算案及び決算書の作成
(2)活動費の出金・入金処理
(3)会費の徴収、督促等
結果:総会資料として予算案及び決算書の作成を行った。また活動費の出入金処理を適正に行った。適宜会費の督促を行った(メール及び電話)。
5.60周年記念事業関連
計画:(1)会場の確保、開催案内等の作成・発送
(2)出席者等の把握
(3)会場設営、運営・受付業務等
(4)事業に係る予算の出金・入金処理
結果:以下の通り開催した
日程:平成30年11月24日(土) 会場:サンセール盛岡
出席者数:40名
※記念講演会については教育研修部の報告を参照
6.関連諸団体との連携及び社会活動
結果
(1)協会員の派遣
・第21回全国医療ソーシャルワーカー協会会長会出席(6/15)…岩手医科大学附属病院 青木慎也
・平成30年度都道府県研修担当者会議出席(6/16)…盛岡赤十字病院 阿部邦子
・全国医療ソーシャルワーカー協会会長会役員会出席(8/29)…岩手医科大学附属病院 青木慎也
・第22回全国医療ソーシャルワーカー協会会長会出席(11/3)…岩手医科大学附属病院 青木慎也
・岩手県福祉サービス運営適正化委員会へ委員派遣…博愛荘 小泉進
・岩手県介護支援専門員研修へ講師派遣…盛岡赤十字病院・阿部邦子、北上済生会病院 菊池涼子、岩手県立宮古病院 湯澤克、松園第二病院・長田くみ子
(2)関連団体の後援
・第26回呼吸不全研究会(7/9)
・いわて脳損傷リハビリテーション講習会(8/6)
・いわてリハビリテーションフォーラム2018(9/10)
・第5回岩手県医療福祉連携実務者ネットワーク協議会(9/26)
・平成30年度治療と仕事の両立支援セミナー(10/4)
7.部会の開催
計画:部会を年3回程度開催し、事務処理や財務処理に遅れのないよう活動する。
結果:部会を2回開催した。
平成30年5月26日 岩手医科大学附属病院
平成31年1月16日 いわてリハビリテーションセンター
≪広報部会≫
平成30年度研修案内をホームページに掲載し、会員・非会員に周知を図った。研修に部会員が参加しレポートの作成及びホームページへの掲載を行った。ホームページを活用したことによりニュースレターは廃止した。
Facebookページを新規に立上げ、協会主催の研修等の情報発信の他、関連団体の研修情報などの掲載を行った。会報は協会設立60周年を踏まえて、「これからの10年」をどう考えるかを会員に寄稿いただいた。部会は平成30年5月23日(盛岡医療生協組合員センター)、平成30年12月6日(アイーナ)の2回開催した。
広報媒体 |
活動計画 |
活動実績 |
回数等 |
フェイスブック |
フェイスブックページを立ち上げ 研修案内、研修報告(写真)、ホームページの更新情報を掲載 |
フェイスブックページを立上げ、研修報告等掲載した。 |
投稿43回
|
ホームページ |
役員会・研修会レポート
研修案内 |
広報部会員が役員会・研修会に参加し随時レポートを掲載した。
研修案内をホームページに掲載した。 |
レポート掲載12回
|
会報 |
第47号 60周年記念 インタビュー記事 対談記事など |
60周年記念発行 ・これからの10年 ・60周年記念レポート ・10年の軌跡 等 |
総会時発刊 |
≪調査研究部会≫
調査研究部会は、医療ソーシャルワーカーの現在の置かれている状況を把握し、今後求められることに変化・対応できるように活動することとしている。
平成30年度は活動初年度であり、基礎的な調査を実施することができた。
1.計画:県内の医療ソーシャルワーカー(医療機関、介護老人保健施設)の人数調査
結果:県内の病院へ電話による聞き取り調査を実施した。また岩手県介護老人保健施設協会より1施設の平均支援相談員の人数を情報提供していただいた。これにより県内の病院と老健のMSWの人数と今後の連絡先(窓口)を把握することができた。
2.計画:研修会アンケートの集計
結果:実施することができなかった。
3.計画:その他外部からのアンケート調査の対応等
結果:実績なし。
4.計画:部会を年3回程度開催
結果:2回開催。その他、電話とメールによる連絡調整を行なった。
岩手県内の医療ソーシャルワーカー人数調査報告(平成31年1月1日時点)
調査研究部会
目的 県内のMSW配置状況と当協会入会状況を把握し活動の基礎とする
方法 電話による聞き取り調査
結果
1.病院
医療圏 |
病院数 |
病院のSW数 |
当協会会員数 |
当協会入会割合 |
県全体 |
93 |
292 |
95 |
32.5% |
盛岡 |
39 |
149 |
65 |
43.6% |
中部 |
13 |
38 |
10 |
26.3% |
胆江 |
9 |
21 |
4 |
19.0% |
両磐 |
10 |
24 |
3 |
12.5% |
気仙 |
3 |
8 |
2 |
25.0% |
釜石 |
6 |
8 |
1 |
12.5% |
宮古 |
6 |
27 |
5 |
18.5% |
久慈 |
4 |
10 |
1 |
10.0% |
二戸 |
3 |
7 |
4 |
57.1% |
2.精神病床のみを除く病院
医療圏 |
精神病床のみを |
精神病床のみを |
当協会会員数 |
当協会入会割合 |
県全体 |
78 |
190 |
90 |
47.4% |
盛岡 |
33 |
103 |
61 |
59.2% |
中部 |
10 |
24 |
10 |
41.7% |
胆江 |
8 |
16 |
4 |
25.0% |
両磐 |
9 |
16 |
2 |
12.5% |
気仙 |
3 |
8 |
2 |
25.0% |
釜石 |
5 |
6 |
1 |
16.7% |
宮古 |
4 |
7 |
5 |
71.4% |
久慈 |
3 |
3 |
1 |
33.3% |
二戸 |
3 |
7 |
4 |
57.1% |
(内45施設の状況を把握) |
3.介護老人保健施設(岩手県介護老人保健施設協会より)
施設数 |
64 |
1施設平均支援相談員数(常勤換算) |
1.73 |
当協会会員数 |
5 |
4.病院、老健以外の当協会会員数
クリニック |
3 |
居宅介護支援・地域包括センター |
3 |
特養 |
1 |
教育関係 |
3 |
行政 |
1 |
自宅 |
4 |
≪教育研修部会≫
平成30年度は、研修体系の本格施行として取り組んだ1年であった。広報部との連携のもとホームページやフェイスブックなどでの研修報告の発信を行い興味を喚起できるようPRを行った。また。協会60周年の節目の年でもあり、記念式典に合わせて会の歴史を振り返る機会として講演会を企画、多くの会員の参加を得た。あわせて日本医療社会福祉協会へシラバス認定申請を行い、80名の会員に認定医療社会福祉士、認定社会福祉士申請に必要なポイント付与を行うことができた。
一方で、年間を通しての研修の参加者が減少傾向であり、参加者の固定化の傾向が強くなった。また、研修を運営する研修委員、会場準備に関わる会員の負担の大きさや会員の関心が高いテーマを都度に設定するなどの柔軟な対応がしにくいなどの課題も見えた。
それらの課題を踏まえ2回の部会を開催、アンケート結果や部会員の意見を集約しながら体系の大枠は崩すことなく、参加が得られやすい研修内容になるよう次年度にむけ見直しを行った。
1.基礎研修の開催
計画:基礎研修Ⅰ~ⅣおよびⅧを開催する。
結果:下記の通り開催した。
① 基礎研修Ⅰ 保健医療ソーシャルワーカーの歴史と今後の展望
日時 4月21日(土) 13:30~16:30
会場 岩手医科大学附属病院 循環器センター 3階 研修室
講師 攝待幸子 受講者 25名
② 基礎研修Ⅱ 医療機関の機能とソーシャルワーカーの役割
日時 5月26日(土) 13:30~16:30
会場 岩手医科大学附属病院 循環器センター 3階 研修室
講師 青木 慎也 受講者 27名
③ 基礎研修Ⅲ 価値・倫理・理論とスキル
日時 6月9日(土)14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 長田 くみ子 受講者 13名
④ 基礎研修Ⅳ 機能別ソーシャルワーク 急性期・地域包括ケア
日時 8月18日(土)14:00~17:00
会場 岩手県立中央病院 3階 視聴覚室
講師 渡邊純子 受講者 12名
⑤ 基礎研修Ⅳ 機能別ソーシャルワーク 回復期リハビリテーション 難病
日時 9月8日(土) 14:00~17:00
会場 つなぎ温泉病院
講師 巣内 洋肇 受講者 18名
⑥ 基礎研修Ⅳ 機能別ソーシャルワーク 精神科領域
日時 10月20日(土) 14:00~17:00
会場 都南病院 中止
⑦ 基礎研修Ⅳ 機能別ソーシャルワーク 介護保険関連
日時 11月10日(土) 14:00~17:00
会場 ケアセンター南昌 2階 研修室
講師 小泉 進 受講者 14名
⑧ 基礎研修Ⅳ 機能別ソーシャルワーク 療養型病棟 緩和ケア病棟 在宅医療
日時 1月26日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 阿部邦子 受講者 11名
⑨ 基礎研修Ⅷ じぇじぇじぇCafé
日時 12月1日(土)14:00~17:00
会場 松園第二病院 2階 会議室
担当 長田くみ子 参加者 8名
2.定例研修会の開催
計画:定例研修会を開催する
結果:以下の通り開催した
(1)定例研修Ⅰ(総会時研修)
日時:平成30年6月23日(土)13:30~15:00
場所:盛岡市勤労福祉会館401・402会議室
内容:『地域包括ケアの深化・地域共生社会 MSWは、
いかに地域貢献出来るか 』
講演 「在宅医療介護連携推進事業について」
講師: 岩手県保健福祉部 長寿社会課 主任 加藤 忍 先生
活動実践報告
北上市在宅医療介護連携支援センター 菊池 涼子
紫波郡医療介護連携支援センター 吉田 利春
岩手県立宮古病院 地域医療福祉連携室 湯澤 克
受講者数:60名
(2)定例研修Ⅱ
三団体合同研修会
計画:ソーシャルワーク3団体合同研修会の企画運営
結果:他団体と連携し、研修会の企画運営を行った。
日時:平成30年7月14日(土)
会場:アイーナ812号室
内容:医療メディエーションを知る
対話推進によるコンフリクト・マネジメント~対話が医療を開く
講師:日本医療メディエーター協会認定シニアトレーナー
岩手県立中部病院 院長 伊藤達朗 先生
参加者:75名
(3)定例研修Ⅲ
岩手県医療ソーシャルワーカー協会創立60周年記念講演会を開催した
日時:平成30年11月24日(土)15:30~17:00
場所:サンセール盛岡
内容:創立60周年記念講演会
『岩手県医療ソーシャルワーカー協会60年の歩み―創成から未来へ―』
講師: 摂待 幸子 山舘 幸雄 青木 慎也 阿部 邦子
受講者数:40名
3.実践方法論
結果:以下の通り開催した
(1)実践・方法論Ⅰ 行動理論・認知理論
日 時:平成30年7月21日(土)14:00~17:00
会 場:県立中央病院 3階 視聴覚室
講 師:盛岡赤十字病院 金田可南子
参加者:14名
(2)実践・方法論Ⅱ 危機介入理論
日 時:平成30年8月4日(土)14:00~17:00
会 場:盛岡赤十字病院 2階 会議室
講 師:岩手県立磐井病院 川村菜緒美
参加者:5名
(3)実践・方法論Ⅲ エンパワメント/ナラティブ 理論・アプローチ
日 時:平成31年2月2日(土)14:00~17:00
会 場:岩手県立中央病院 3階 視聴覚室
講 師:栃内第二病院 熊谷彩子
参加者:8名
4.スーパービジョン
① 基礎研修Ⅴ スーパービジョンの概要
日時 平成30年7月28日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 山舘 幸雄 受講者 8名
② 基礎研修Ⅵ ピアスーパービジョンⅠ
日時 平成31年1月12日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 小泉 進 受講者 6名
③ 基礎研修Ⅶ ピアスーパービジョンⅡ
日時 平成31年3月2日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 小泉 進 受講者 4名
④ 事例検討Ⅰ 日時 平成30年12月15日(土) 14:00~17:00
会場 松園第二病院 2階 会議室
講師 沼田 崇子 受講者 7名
⑤ 事例検討Ⅱ 日時 平成30年9月29日(土) 14:00~17:00
会場 松園第二病院 2階 会議室
講師 沼田 崇子 受講者 6名
⑥ 事例検討Ⅲ 日時 平成31年3月16日(土) 14:00~17:00
会場 松園第二病院 2階 会議室
講師 沼田 崇子 受講者 9名
⑦ バイザー養成研修Ⅰ スーパーバイザーのスキル
日時 平成30年9月1日(土) 14:00~17:00
会場 岩手医科大学附属病院 循環器センター 3階研修室
講師 山舘 幸雄 受講者 7名
⑧ バイザー養成研修Ⅱ 困難事例を用いたグループスーパービジョン
日時 平成30年10月13日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 山舘 幸雄 受講者 7名
⑨ バイザー養成研修Ⅱ 指導事例を用いた検討
日時 平成31年2月16日(土) 14:00~17:00
会場 盛岡赤十字病院 2階 研修室
講師 山舘 幸雄 受講者 6名